営業にはアイドルごとに得意・非得意があり、得意に該当する子は画像のようにUPマークが付きます。
しかしながら、このUPマークが営業の結果にどのような影響を与えるのかについてはいまいちよく分かっていません（一説によるとステータスの内部値にバフがかかる効果があるとか）。
というわけで、今回はイベント営業の中でも特に重要度の高い「アタポン形式10時間営業」について、得意・非得意が超成功確率に与える影響についての検証を行っていきたいと思います。
アタポン形式10時間営業とは
毎月下旬に開催される「アタポン形式」イベントには、4時間・6時間・10時間の3種類の営業があり、このうち10時間の営業をこなすと多くのイベントアイテムを獲得することが出来ます。
大成功の場合は48, 49, 50, 51 ,52個の中からランダムで2枠、
超成功の場合は60, 61, 62, 64, 65個の中からランダムで2枠ドロップします。超成功は大成功のおおよそ1.25倍ですね。
これは全イベント営業の中でも極めて高効率であり、スタミナ短縮を使ってでも1日8回（上限）終わらせるだけの価値があります。
イベントを走るに当たって、当然超成功の回数が多いほど良いのですが、それでは超成功の確率を支配している要因は何なのでしょうか。
1つは記事冒頭の画像にあるように、アクティブ・スマート・ユニークのパラメータ合計が目標値に達していることです。これにより営業結果が大成功または超成功のみになります。
そしてもう1つ要因として考えられるのは、冒頭で述べた営業の得意・非得意。
本記事では
- 得意5人
- 得意3人
- 得意1人
- 得意0人
の3つの場合において、超成功発生確率がそれぞれどのように異なるのかを検証しました。
方法
- 集計は2018年12月のイベント「Trust me」から2021年6月のイベント「いとしーさー♥」まで
- これらのイベントの超成功発生確率は全て同じ仕様に従って決定されているもの仮定
- 各パラメータがすべて目標値に達するように編成
- 「その地域出身なので得意」と「イベント楽曲に参加しているので得意」の区別は付けないものとする
結果
得意5人
- 超成功：559回
- 大成功：708回
超成功割合は44.1%。
得意3人
- 超成功：475回
- 大成功：716回
超成功割合は39.9%。
得意1人
- 超成功：220回
- 大成功：381回
超成功割合は36.6%。
得意0人
- 超成功：189回
- 大成功：390回
超成功割合は32.6%。
ぱっと見差があるように見えますが、この差が有意かどうかの確認を独立性の検定（編成と超成功の起こりやすさは独立であるという帰無仮説のもと、有意水準5%）により行います。
得意5人-得意3人
| 得意5人 | 得意3人 | 合計 | |
|---|---|---|---|
| 超成功回数 | 559 | 475 | 1034 |
| 大成功回数 | 708 | 716 | 1424 |
| 合計 | 1267 | 1191 | 2458 |
表をもとに計算するとp=0.0334。有意差あり。
得意5人-得意1人、得意5人-得意0人も同様に有意差が出ました。
得意3人-得意1人
| 得意3人 | 得意1人 | 合計 | |
|---|---|---|---|
| 超成功回数 | 475 | 220 | 695 |
| 大成功回数 | 716 | 381 | 1097 |
| 合計 | 1191 | 601 | 1792 |
表をもとに計算するとp=0.179。有意差なし。
得意3人-得意0人
| 得意3人 | 得意0人 | 合計 | |
|---|---|---|---|
| 超成功回数 | 475 | 189 | 664 |
| 大成功回数 | 716 | 390 | 1106 |
| 合計 | 1191 | 579 | 1770 |
表をもとに計算するとp=0.00316。有意差あり。
得意1人-得意0人
| 得意1人 | 得意0人 | 合計 | |
|---|---|---|---|
| 超成功回数 | 220 | 189 | 409 |
| 大成功回数 | 381 | 390 | 771 |
| 合計 | 601 | 579 | 1180 |
表をもとに計算するとp=0.153。有意差なし。
考察
結果から、
アタポン形式の10時間営業において、得意アイドル5人の編成で営業を行うと、得意アイドルが3人以下のときと比較して有意に超成功確率が上昇する
ということが言えます。
wikiによると通常の営業では得意非得意に依らず超成功40%、大成功60%らしいので、イベント営業特有の仕様ということでしょうか。
なんにせよ、アタポン形式のように営業が重要なイベでは編成にも気を配る必要がありそうですね。
