抽象を摂取
感想書きます。
前話の感想記事:
次話の感想記事:
画像引用はこちらの配信より。
各場面の感想
©Bandai Namco Entertainment Inc. / PROJECT U149
佐賀って雪降るんだ
7話は小春回!原作の小春回は6巻(アプリ版では44~48話)の内容ですが、アニメではまだデビュー前ということもあり展開は完全オリジナル。
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すっかりおもしろリアクション枠と化した橘さん
OPや3話でちらっと出てきていましたが、小春のパートナーであるヒョウくんが初生登場。身長比から推察するに体長は60~70cmくらい?オスのグリーンイグアナの体重は成体(1.5m程度)で4kgとからしい。意外と軽い。
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「小春の夢が、お姫様だからです~。ドレスがキラキラふわふわで、小春、大好きなんです~」
「小春はまだ、お姫様じゃないです~。お姫様はもっと、えっと、えっと…。みんなに好きになってもらえる、素敵な人なんです~」
小春が「お姫様」を夢見る理由の1つに、煌びやかで可愛らしいドレスを纏える存在だからというのが挙げられています。この辺り前回の晴と対照的で面白いですね。
しかし、晴に「それなら小春はもうお姫様なのではないか」と問われると、それを否定する小春。恐らく彼女自身、無意識に「外見だけではない、お姫様に必要なもの」があることを認識しているのだと思います。それを踏まえて今回の話は、小春が理想とするお姫様とは何なのかが、彼女の中で具体的に形を得ていく過程なのかなと。
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先輩アイドルとして、原作でも度々登場するインディゴ・ベルの2人が参戦。とはいえ本編に深く絡む展開ではなく、あくまでゲスト的な立ち位置だったのは、今のテーマが「自分がどんなアイドルになりたいのか」という、ある種各々のアイドル個人の中で完結可能なものだからでしょうか。
加えて想定している視聴者(読者)層が原作と異なるというのもありそう。原作漫画はシンデレラガールズをある程度知っている層向けに描かれている部分がそれなりにある(各先輩アイドルのバックグラウンドに関する説明の省略など)と思うのですが、アニメの場合デレに初めて触れる視聴者も多いと思われるため、今後展開に深く関わる形で登場した際に唐突感を減らす目的で、予めサブ的なポジションで出演させている…とか。だからこの2人は今後も出てくるはず。恐らく。多分。本当?
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「古賀さんにはやっぱり、みんなを笑顔にするパワーがあるんだって思ったよ。さすが、お姫様だな!」
「ヒョウくん、お仕事どうだった?小春は、なんだか心がふわふわです~」
ステージからお客さんの笑顔を見た小春は何を思ったのか。プロデューサーはああ言ってくれたけど、実際に皆を笑顔にしていたのは自分ではなくヒョウくんの方…そんな風に感じてしまっていたのかもしれません。ただそれでもステージから見えた景色は特別で、そこで感じた「何か」に対する期待と不安の中、その正体が分からず、心が迷子になってしまっていたのかなと思います。
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だからこの後の展開は、小春の心が迷子になっていることの比喩そのものなのでしょう(光る蝶が出てきた時点でリアリティラインだいぶ下がってるし)。この展開をお仕事が終わった後に持ってきたのも、現実とは切り離された世界での出来事であることを矛盾なく描くためでしょうか。
アニメU149は今までリアルに即した(生々しいとも言う)展開が多かった分、割と今回の雰囲気は異質な感じ。小春の目に世界はこう見えているということなのかも?
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「小春ちゃんは、どんなお姫様になりたいの?」
(優しく 温かく みんなを幸せにしたいの)
「小春はそんな素敵な、お姫様になりたいんです~!」
前回に続き小春ちゃん新ソロ曲!!!まさかの挿入歌
小春自身が、「お姫様」の外見だけではない、どんなところに憧れていたのかということを、自分(の中のヒョウくん)との対話の中で見つけ出す…この話で描きたかったのは究極的にはこの1つなのかなと。
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「プロデューサーさん、小春、どんなお姫様になりたいかわかったんです~」
「まだお姫様じゃないんです~。でも小春は、お姫様みたいに、みんなを幸せにするアイドルですよ」
ステージで感じた「何か」は、きっとアイドルとして人々を笑顔にすることへの憧れ。そしてその先に自身の目指すお姫様があるのだと知った小春は、迷わず自分の足で、迷子の子供を笑顔にするために駆け寄るのでした。
そして小春ソロでのおねシンでED。良…………
おわりに
(比喩ワールドも含めて)純度100%の小春ちゃんが見られた話でした。
原作漫画の小春回もめちゃ好きなのでそのままアニメ化しないかな~と思ってはいたのですが、冷静に考えてあれはもう少し皆が場数踏んだ上で意味を持つ話でしたね。今後に期待。
それ関連で、原作では比較的早い段階で(準)デビューすることもあり、各々の「職業としてのアイドル」に対する意識の向け方が中心に描かれていますが、アニメではデビュー前であるという特性を生かして、よりプリミティブな「アイドルへの憧れの形」が描かれているように思います。この辺りに、本作が「U149のアニメ化」というだけでなく「アイドルマスターシンデレラガールズのアニメ作品」としての側面も持っているのかなという印象を受けますね。
次回は……総集編やねんな
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※紙媒体の既刊書籍は現在一般流通していないので注意