アンコールは「直前に発動した特技を繰り返す」特技です。
そのため、ある特定のタイミングで特技が不発となるような状況を引くことにより、アンコールがコピーする特技をある程度コントロールすることができます。
このようなテクニックは「不発ガシャ」などと呼ばれていますが、これが成功するかどうかはその特技の発動確率に大きく左右されます。
本記事では、その確率を最大化するようなポテンシャルの振り方について扱います。
(ちなみにアンコールのコピー先を変更する以外に、特定条件下でデメリット効果しか持たなくなったオルタネイト・ミューチャルの発動を回避したい場合などにも不発ガシャが行われます)
GRAND LIVEでの特技発動を視覚的に把握したい場合は以下のツールを活用可能です。
手法
主にGRAND LIVEで用いられるテクニックなので、曲は全タイプ、特技の発動回数は2回~10回を想定しています。また、特技発動率アップ系のセンター効果は考慮しないものとします。
そのもとで、「n回の発動のうち1回のみ不発となる」確率を計算します。
例えば、ある特技がLIVE中6回発動するとして
発動→発動→発動→発動→不発→発動
という状況を狙うことを考えると、1回あたりの特技の発動確率をpとして、
f(p) = p^5 × (1-p)
がそのような状況を引く確率です。(p^5:pの5乗)
pが連続値であればfを微分して最大値を求める~といった方法になりますが、実際は離散値なので全パターン計算し、その中での最大値を求めることにします。
なお、以下では特技Lv10を前提とし、高確率特技の素の発動確率を0.6、中確率特技の素の発動確率を0.525として計算しています。
※「最初の一回だけ不発になれば良い」というような状況では、譜面を叩きながら特技発動を確認して、発動してしまっていたらLIVEを中断してやり直す(リセマラ)という手段が一般的です。この場合、要する時間の期待値的には特技発動確率を90数%程度まで高めた方がいい場合もあります。
結果
高確率特技の不発を狙う場合
行(縦)は「特技発動率にポテンシャルをいくつ振っているか」、列(横)は例えば「1/10」=「10回の発動のうち、特定タイミングでの1回の不発を狙う場合」を表しています。
値は%表示で、小数第3位まで記載。また、各列の中での最大値を赤背景で表しています。
1/2 | 1/3 | 1/4 | 1/5 | 1/6 | 1/7 | 1/8 | 1/9 | 1/10 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ポテ0 | 17.160 | 13.385 | 10.440 | 8.143 | 6.352 | 4.954 | 3.864 | 3.014 | 2.351 |
ポテ1 | 16.415 | 13.017 | 10.323 | 8.186 | 6.491 | 5.148 | 4.082 | 3.237 | 2.567 |
ポテ2 | 15.636 | 12.603 | 10.158 | 8.187 | 6.599 | 5.319 | 4.287 | 3.455 | 2.785 |
ポテ3 | 14.824 | 12.141 | 9.943 | 8.144 | 6.670 | 5.462 | 4.474 | 3.664 | 3.001 |
ポテ4 | 13.978 | 11.629 | 9.676 | 8.050 | 6.698 | 5.572 | 4.636 | 3.857 | 3.209 |
ポテ5 | 12.184 | 10.454 | 8.969 | 7.696 | 6.603 | 5.665 | 4.861 | 4.170 | 3.578 |
ポテ6 | 10.254 | 9.065 | 8.013 | 7.084 | 6.262 | 5.536 | 4.894 | 4.326 | 3.824 |
ポテ7 | 8.190 | 7.453 | 6.782 | 6.172 | 5.616 | 5.111 | 4.651 | 4.232 | 3.851 |
ポテ8 | 4.840 | 4.593 | 4.359 | 4.137 | 3.926 | 3.725 | 3.535 | 3.355 | 3.184 |
ポテ9 | 1.186 | 1.171 | 1.157 | 1.143 | 1.130 | 1.116 | 1.103 | 1.090 | 1.076 |
ポテ10 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
例えば6回中1回の不発を狙う場合は、1/6の列を見ると、ポテンシャルを4振ったときに確率が最大(6.698%)となることが分かります。
中確率特技の不発を狙う場合
1/2 | 1/3 | 1/4 | 1/5 | 1/6 | 1/7 | 1/8 | 1/9 | 1/10 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ポテ0 | 21.669 | 14.789 | 10.094 | 6.889 | 4.702 | 3.209 | 2.190 | 1.495 | 1.020 |
ポテ1 | 21.178 | 14.729 | 10.244 | 7.125 | 4.955 | 3.446 | 2.397 | 1.667 | 1.159 |
ポテ2 | 20.653 | 14.632 | 10.367 | 7.345 | 5.204 | 3.687 | 2.612 | 1.851 | 1.311 |
ポテ3 | 20.094 | 14.498 | 10.460 | 7.547 | 5.445 | 3.929 | 2.835 | 2.045 | 1.476 |
ポテ4 | 19.501 | 14.323 | 10.521 | 7.727 | 5.676 | 4.169 | 3.062 | 2.249 | 1.652 |
ポテ5 | 18.214 | 13.852 | 10.534 | 8.011 | 6.093 | 4.633 | 3.524 | 2.680 | 2.038 |
ポテ6 | 16.792 | 13.207 | 10.387 | 8.169 | 6.425 | 5.053 | 3.975 | 3.126 | 2.459 |
ポテ7 | 15.234 | 12.378 | 10.057 | 8.171 | 6.639 | 5.394 | 4.383 | 3.561 | 2.893 |
ポテ8 | 12.645 | 10.767 | 9.168 | 7.807 | 6.647 | 5.660 | 4.820 | 4.104 | 3.495 |
ポテ9 | 9.751 | 8.683 | 7.732 | 6.886 | 6.132 | 5.460 | 4.862 | 4.330 | 3.856 |
ポテ10 | 5.419 | 5.108 | 4.814 | 4.537 | 4.276 | 4.030 | 3.799 | 3.580 | 3.374 |
ツール
上の表だけでは、例えば「不発を狙う特技を持っているアイドルの別のカードが編成内に存在する」といった場合に対応できません。
以下はそのような場合に活用可能なツールです。
例えば
- ユニットAに高確率特技持ちのアイドルXが居て、4回の発動判定のうち1回のみ不発を狙う
- ユニットBに中確率特技持ちのアイドルXが居て、6回の発動判定に対して全発動を狙う
という状況を狙うのであれば、条件を上から順に4, 1, 6, 0として実行することで、確率が最大となるのが特技ポテ7振りのときであることが分かります。
また、高確率特技/中確率特技がそれぞれ複数居る場合は、当該の値を合計して条件に設定すれば確率が計算可能です。
※1つ目と3つ目の条件は「発動判定回数」(LIVE中に最大何回発動するか)であり、「発動回数」ではないことに注意。
※確率が小さすぎる場合は0と表示されますが、内部値で最大である場所が赤背景となります。
高確率特技の発動判定回数 | |
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高確率特技の不発回数 | |
中確率特技の発動判定回数 | |
中確率特技の不発回数 |
確率(%) | |
---|---|
ポテ0 | |
ポテ1 | |
ポテ2 | |
ポテ3 | |
ポテ4 | |
ポテ5 | |
ポテ6 | |
ポテ7 | |
ポテ8 | |
ポテ9 | |
ポテ10 |