愛
感想書きます。
前話の感想記事:
次話の感想記事:
画像引用はこちらの配信より。
各場面の感想
©Bandai Namco Entertainment Inc. / PROJECT U149
バンジー回!
今回の先輩アイドルは歌鈴と幸子。とはいえ原作と異なり第3芸能課のアイドルと直接交流する場面は描かれず、本当にゲスト出演という感じ。でも色んなアイドル達がこっちの世界でも活躍している姿を見られただけで……おれは……嬉しい……
ちなみに原作では6巻(アプリ版では38話~41話)がこの話に相当。
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どうやら桃華が単独で指名されたのは大人の事情絡みのよう。会長の思い付き発言を何とかするよう振られた課長が調子のいいこと言った感じだろうか。そしてそのツケがPに回ってくると。やだね~
そして原作漫画でもちょいちょい登場するディレクター氏も出演。原作ではちょいテキトーだけど根は良い人みたいな描かれ方をされている人ですが、アニメだとザ・業界人のおじさんといった感じ。
漫画は基本的に登場人物が全員善人寄りなのに対し、ここで出てきた課長といいディレクターといい、アニメは「善人とも悪人とも言えない、現代社会に生きる良くも悪くも普通の人」が大人サイドに多い印象。この辺り青年漫画的な雰囲気を感じるけど監督とか脚本の方の好みだろうか。個人的にはキラキラしたアイドルの世界との対比を感じて割と好き
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「櫻井桃華ですわ~!好きな食べ物は子羊のテリーヌ!趣味はリムジンから庶民の皆様を眺めることですの!よろしくお願いいたしますわ~!」
「説明してください、櫻井さんがあんなこと言う訳ないじゃないですか!」
エアプ桃華!!?!?!?!?
その子が絶対言わないことをあえて言わせることで「桃華はそういう子(テンプレお嬢様キャラ)ではないんだな」というのをリアル視聴者に認識させる高等テク。いや思い付いてもやるか普通???
桃華ってこういうのもノリノリでやるんだ…と初見時は面食らいましたが、この前のシーンでディレクターが「櫻井さんらしい役、用意したからよろしくお願いね!」と言っているのを見るに、あくまで番組内の役(キャラクター)という扱いみたいなんですよね。一昔前にやってた買い物の達人(王様のブランチ)の姫様みたいな感じじゃないだろうか。知らんけど。
というか「他人から求められる姿と本来の自分自身とのギャップに対する葛藤」って普通1話丸々使って描くような内容だと思うんですけど、この話に入る前段階で、それにある程度決着を付けているであろう桃華が凄い。彼女のアイドルという仕事に対するプロ意識の寄与も当然大きいと思うのですが、桃華の生い立ちに根差した価値観…つまり言葉遣い、立ち居振る舞い、社交界での礼節といった「櫻井家の娘として求められる姿」に応えてきた経験から来る対応力と懐の広さなのでしょう。12歳にしてあまりに優雅……
それにしてもありすが視聴者の思ってることだいたい言ってくれるおかげでストレス無く見られてる説はある。一生画面に居てくれ
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「が、がんばれ……」
ほんと今回のありす表情豊かで好きすぎる コミカルタチバナ
「桃華が飛ぶ直前に碌な言葉を掛けられないプロデューサー」というのはアニメオリジナルの描写ですね。これのおかげでこの後のPの行動により説得力が増していると思います。
また前話の感想にも書きましたが、アニメでは登場人物のモノローグが無い影響か、表情変化など思考が見た目に出る部分への力の入れようが凄い。「櫻井さん」と声をかけてからのPの表情の変化だけで、Pが何を考えてるか細部まで伝わりますね。
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「オレ、1回飛んでみてもいいですか!?」
「"頑張れ"しか言えないのは、オレも嫌だからな」
男や……
アニメのPは(序盤だからというのもあり)原作と比較して未熟な部分が目立つような描かれ方をされていますが、リカバリーの早さがあまりに一級品。泥臭いとこ好きよ!
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無重力シャトル!? ゆずありがとう…
楽曲数の暴力でシチュにマッチする楽曲を無限に連れてこられるの強い
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「本当の
櫻井桃華 から、目を離してはいけませんわよ?」
バンジー作画凄…………何人のスタッフが実際に飛ぶことになったんだろうか
「本当の」という言葉はアニメオリジナルですね。
原作では「いつもの自分らしく飛ぶ」「子供らしく飛ぶ」「そういうのを一切考えずに飛ぶ」という3択が提示されていましたが、アニメではよりシンプルに「子供らしく飛ぶことを求められている中であっても、本来の自分自身として飛ぶ選択肢もある」という形に再構成されているようですね。
桃華が最初中々飛べなかった理由は、ただバンジーが怖いからというよりも、「初めての経験で余裕が無い中、求められている姿、つまり正解を100%見せられることができるのか」という不安によるものと考えられます。そんな中Pに「本来の自分らしく飛ぶことも正解」という選択肢を提示されたのは、桃華の価値観を少なからず広げる出来事になったのかなと。
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「わたくしはこのような、キラキラとした景色を見たくて、自分でここに来たのです」
「桃華は知っています。愛は何より愛おしいものだって。わたくし証明しますわ!桃華の愛で、皆さんをいっぱいにしてみせます!」
4話にしてふんわりと分かってきたのですが、個人回ではそれぞれのアイドルが「アイドルとして何を目指しているのか」にフォーカスが当てられているような気がします。仁奈は凄いアイドルになって遠く離れた父親にも元気を伝えられるような存在になること、みりあはファンの楽しい気持ちを受け取って可愛くなれるような存在になること…といった感じで。
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「櫻井さん、なんだか雰囲気が変わりましたね」
「も!」
ももあり……てぇてぇ……
Aパートの冒頭では、紅茶を嗜む桃華を、水のペットボトルを受け取りながら横目で見ていたありす。撮影が終わった後は、二人で隣り合いながら同じ水を飲んでいる対比が良いですね。ちなみに名前呼びに関しては同じ流れが第1巻特装版付属のドラマにもあったり。
ももありは一種のライバル関係ではあるけど、バチバチ2割/リスペクト8割みたいな塩梅が健康に良い。
おわりに
桃華ならではの価値観と、それがアイドルの仕事を通じて広がっていく様が描かれたとても良い回でした。「あぁ、怖かった!」めちゃ良かった……
ところでこのアニメ、割とギリギリを攻める(今回だとエアプ桃華とか)とこがあるので初見は結構ハラハラしながら見てるんですけど、なんだかんだ重要なところはきっちり抑えて来るので最終的には腑に落ちてしまう。制作陣の掌の上で踊らされている……
次回は梨沙回!梨沙は「アイドルとして何を目指しているのか」が原作でも重要な要素となっていましたが、アニメではどう描かれるのでしょうか。
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